トヨダ ナガオキ
TOYODA NAGAOKI 豊田 長興 所属 関西医科大学 内科学第二講座 職種 診療教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 持続型インスリン、α-GIに速効型インスリン分泌促進薬を追加し良好な血糖コントロールが得られた認知症患者の1例 |
会議名 | 第22回日本老年医学会近畿地方会 |
学会区分 | 地方会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎藤尾智紀, 豊田長興, 浮田千津子, 西川光重, 岩坂壽二 |
発表年月日 | 2011/11 |
開催地 (都市, 国名) |
西宮 |
概要 | 症例は79歳女性。69歳頃、2型糖尿病と診断され、治療が開始された。2006年2月より当院に紹介受診となりグリベンクラミド7.5mg、ピオグリタゾン15mg、ボグリボース0.9mgにて治療されるも2008年4月頃よりHbA1c(JDS) 9%前後と血糖コントロールの悪化を認め、2009年4月当科入院。尿中Cペプチド25.7μg/日と低値であり、認知症のため自己注射手技に若干不安を示すものの混合型インスリン製剤2回注射(計12/日) とボグリボース0.9mgにて良好な血糖コントロールが得られ、退院となった。しかし次第に手技への不安が増大し、同年6月29日当科再入院。訪問看護導入を前提とし、インスリンをインスリングラルギンの一日一回注射に変更。しかし、食後血糖高値のため、ナテグリニド270mgを追加後、良好な血糖コントロールが得られ、7月28日退院となった。【考察】内因性のインスリン分泌量が比較的低値であっても、本症例のように持続型インスリン、α-GIと速効型インスリン分泌促進薬の併用で良好な血糖コントロールが得られる場合があり、認知症患者にとって介護者の負担も少なく有用と思われた。 |