タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | Ranibizumab治療におけるノンレスポンダーとタキフィラキシー例の検討 |
会議名 | 第117回日本眼科学会総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表者・共同発表者 | ◎小池直子, 尾辻剛, 正健一郎, 津村晶子, 津田メイ, 西村哲哉, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2013/04 |
開催地 (都市, 国名) |
東京 |
概要 | 【目的】滲出型加齢黄斑変性(AMD)に対するranibizumab硝子体内投与(IVR)における導入期無反応例(ノンレスポンダー)と、導入期には一定の効果があるが治療の反復により効果が減弱する(タキフィラキシー)症例について、昨年異なる母集団での報告を行ったが、両者の比較のため今回同一母集団で後ろ向きに検討した。
【対象と方法】対象はAMDに対するIVR単独治療で初回投与から12か月経過観察した155眼である。このうち導入期終了時の視力が不変または悪化し、かつOCTで中心窩網膜厚(CRT)の減少率が10%未満の症例をノンレスポンダー(N例)とした。N例を除いた症例のうち、6回目以降のIVR前後で視力が不変または悪化し、かつCRTの減少率が10%未満の症例をタキフィラキシー例(T例)とした。 【結果】N例は19眼(12.3%)T例は7眼(4.5%)にみられ、平均病変サイズはN例は4611μm、T例は3896μmと有意差はなかった。N例では典型AMDが12眼、ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)が7眼であり、T例では典型AMDが6眼、PCVが1眼と有意差はなかった。N例の1眼、T例の2眼を除き網膜色素上皮下の病変であった。追加治療としてN例の9眼でPDTを施行し7眼で滲出は停止した。T例では2眼でPDTを施行し1眼でpegaptanibの投与後に再びIVRを行い3眼とも有効であった。 【結論】両者とも症例の背景に差はなく、追加治療としてのPDTは一定の効果があった。タキフィラキシー例では一時的な休薬でIVR再開時に効果が改善する可能性がある。 |