タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 網膜下出血を伴って新たな線条が出現した網膜色素線条の一例 |
会議名 | 第394回大阪眼科集談会 |
発表者・共同発表者 | ◎小池直子, 尾辻剛, 正健一郎, 津村晶子, 津田メイ, 西村哲哉, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2013/06 |
開催地 (都市, 国名) |
大阪 |
概要 | 背景と目的:網膜色素線条(AS)は、軽微な外傷により容易にブルッフ膜の断裂による網膜下出血(SRH)をきたすことがあると報告されている。今回我々は誘因なく両眼性に新たな線条形成とSRHをきたした症例を経験した。
症例:59歳男性。矯正視力は右眼1.2、左眼0.8で両眼にASを認めた。左眼にSRHを伴う脈絡膜新生血管(CNV)を認めたため光線力学的療法を施行し瘢痕化した。その後右眼に漿液性網膜剥離を伴うCNVが出現し、ベバシズマブとラニビズマブ硝子体内投与を施行し滲出は停止し経過観察を行った。初診から6年後、両眼に新たな色素線条の出現とその走行に一致したSRHを認めた。 考察と結論: ASではブルッフ膜の変性により脈絡膜毛細血管板が脆弱化しているという報告がある。本症例では何らかの原因により後極部が急激に伸展され、ブルッフ膜に亀裂が入りその下の脆弱化した脈絡膜毛細血管から出血したものと考えられた。 |