モリ ユウコ   MORI YUUKO
  盛 佑子
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   助教
言語種別 日本語
発表タイトル 細胞診, 補助診断ともに陰性で診断に苦慮した悪性リンパ腫
会議名 第42回関西医科大学眼科同窓会 春の勉強会
発表者・共同発表者◎木本高志, 嶋千絵子, 盛佑子
発表年月日 2013/05
開催地
(都市, 国名)
大阪
概要 緒言:眼内悪性リンパ腫の約9割が非ホジキンびまん性大細胞型B細胞リンパ腫で, 補助診断には硝子体中IL-10/IL-6サイトカイン濃度比の上昇やBリンパ球の単クローン性の証明等が注目されている。今回、硝子体生検による細胞診,補助診断いずれも陰性であったホジキンリンパ腫眼内播種の症例を経験したので報告する。症例:79歳男性。H23年9月に右眼の視力低下を自覚され当科初診。視力は右(0.1),左(1.0)。右眼に中心暗点。両眼底に網膜動静脈の白鞘化、網膜血管周囲滲出斑、微細な硝子体混濁を軽度みた。同年11月に硝子体混濁が急増したため、両眼に硝子体生検を施行。細胞診は陰性,硝子体中IL-10/IL-6は12/7340<1,IgH遺伝子再構成は陰性。鎖骨下リンパ節生検から混合細胞型ホジキンリンパ腫と診断された。化学療法で全身状態は改善したが,術後視力は不良であった。考察:眼内悪性リンパ腫の診断には、硝子体生検による補助診断が陰性である例が存在し、積極的な全身からの生検が有用であった。