タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 長期経過観察中に増殖性硝子体網膜症を生じた視神経乳頭黒色細胞腫 の1例
発表者&共同演者:
会議名 第396回大阪眼科集談会
発表者・共同発表者◎大津弥生, 松岡雅人, 西村哲哉, 高橋寛二
発表年月日 2013/05
開催地
(都市, 国名)
大阪
概要 【緒言】長期経過観察中に増殖性硝子体網膜症(PVR)となった視神経乳頭黒色細胞腫の報告。
【症例】49歳女性。昭和61年に関西医科大学附属滝井病院を受診。左眼視神経乳頭上に1.5乳頭径大の黒色腫瘤を認め、黒色細胞腫と診断し経過観察を行った。腫瘤は徐々に増大。平成元年に網膜静脈分枝閉塞症を発症し、網膜光凝固を施行。その後硝子体出血(VH)を繰り返した。手術加療を勧めるも拒否、視神経乳頭上には強固な硝子体癒着と増殖膜を認め、眼内に色素散布が増加していった。平成25年2月に左眼PVRを認め、白内障手術併用硝子体手術を行った。硝子体細胞診では悪性細胞は認めず、術後シリコンオイル下で網膜は復位している。
【結論】視神経乳頭黒色細胞腫のため後部硝子体剥離が不完全な状態に加え、繰り返すVHが関与してPVRを生じたと考えられた。黒色細胞腫は良性であるが他疾患を誘発することがあり、注意深い経過観察が必要である。