ヤマグチ タカシ
YAMAGUCHI TAKASHI 山口 隆志 所属 関西医科大学 内科学第三講座 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 水冷式マイクロ波アンテナ(Cooled microwave antenna)の基礎的検討:Cool-tipラジオ波システムとの比較 |
会議名 | 第50回日本肝癌研究会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | シンポジウム・ワークショップ パネル(指名) |
発表者・共同発表者 | ◎井口亮輔, 関 寿人, 川村梨那子, 中丸 洸, 伊藤嵩志, 青井麻美子, 堀谷俊介, 桝田昌隆, 山口隆志, 中橋佳嗣, 岡崎和一 |
発表年月日 | 2014/06 |
開催地 (都市, 国名) |
京都 |
概要 | 【目的】マイクロ波凝固療法は、ラジオ波焼灼療法に比べ治療時間は短いものの、凝固範囲が小さいという欠点がある。しかし近年、欧米を中心に水冷式マイクロ波アンテナ(Cooled microwave antenna:CMA)が開発され、従来のアンテナよりも広い凝固範囲を獲得出来るとの報告がある。今回、本邦でのCMAの導入に向け、当科とアルフレッサファーマ、Vision medical社の3者にて共同開発中のCMAの基礎的検討を報告する。
【方法】CMAは太さ16G、有効長20cmで、摘出牛肝臓(組織温約23℃)を用い、出力100Wにて5分間、10分間の凝固を行った(n=各5)。ジェネレーターはマイクロターゼ (AZM-550)を使用した。また比較対象としてCool-tipラジオ波システム(RF)を用いて、出力最大で、12分間の凝固を行った(n=5)。凝固範囲は穿刺部を通る割面にて、穿刺線上の長径(a)とその直行線の短径(b)を測定した。 【結果】CMAの凝固範囲は100W、5分にて(a) 56.0±2.2mm、(b) 35.8±0.8mm、10分で(a) 69.0±3.3mm、(b) 48.6±3.1mmであった。一方、RFでは(a) 46.2±4.6mm、(b) 34.0±1.9mmであった。 【考察】CMAでは凝固時間5分および10分でRFと比べ広い凝固範囲を獲得することが出来た。開発中のCMAは水冷式であることで、アンテナシャフトの温度上昇を来さないため、熱傷のリスクを回避できることから、高出力の伝送が可能となり、従来のマイクロ波アンテナに比べ細径にも拘わらず、凝固範囲の拡大に繋がったと思われる。【結語】CMAはRFと比べ、短時間で広い凝固範囲を獲得することが可能であり、肝細胞癌の局所治療において今後有用なシステムとなり得ると考えられた。 |