タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | |
発表タイトル | Dome-shaped macula に伴う漿液性網膜剥離に抗VEGF薬を投与した症例 |
会議名 | 第53回日本網膜硝子体学会総会/第31回 日本眼循環学会 合同学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表者・共同発表者 | ◎平本裕盛, 小池直子, 津村晶子, 正健一郎, 尾辻剛, 西村哲哉, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2014/11 |
開催地 (都市, 国名) |
大阪 |
概要 | 緒言
Dome-shaped maculaにはしばしば漿液性網膜剥離(以下SRD)が合併することが報告されている。SRDを伴ったdome-shaped maculaの症例に抗VEGF薬(アイリーア)の硝子体注射(以下IVA)を行い改善が見られたので報告する。 症例 症例は71歳女性。3か月前からの 右眼中心暗点と2年前からの左眼変視症を自覚し近医を受診。両眼黄斑変性疑いにて平成25年8月15日関西医科大学附属滝井病院眼科を紹介受診となった。 初診時視力は右眼(0.2)左眼(0.4)、両眼とも軽度核白内障を認め、眼底は、右眼に黄斑円孔を認め、左眼にSRDと網膜色素上皮の萎縮を認めた。光 干渉断層計 ( 以下OCT ) で両眼ともdome-shaped maculaを認め、左眼では隆起した強膜が脈絡膜を圧迫していた。フルオレセイン蛍光眼底造影で左眼は黄斑部に淡い過蛍光を認め、インドシアニングリー ン蛍光眼底造影では網目状過蛍光は見られな かった。右眼は黄斑円孔に対し手術を行い円孔は閉鎖し経過良好であった。左眼は自然経過で改善が見られず倫理委員会の承認の上でIVAを行った。左眼は IVA3回の後SRDが消失した。平成26年5月現在視力は右眼(0.5)、左眼(0.2)である。 考察 本症例では OCTで隆起した強膜が脈絡膜を圧迫している像が観察されており、圧迫による脈絡膜循環障害によりSRDを生じたものと推測される。IVAが脈絡膜循環障 害に効果を示しSRDが消退した可能性がある。 |