タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 網膜生検を行い眼内悪性リンパ腫と診断できたが視力が不良であった1例 |
会議名 | 第399回大阪眼科集談会 |
発表者・共同発表者 | ◎盛秀嗣, 山田晴彦, 加賀郁子, 中道悠太, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2014/04 |
開催地 (都市, 国名) |
大阪 |
概要 | 【緒言】原発性眼内悪性リンパ腫は多彩な所見を呈し、確定診断が困難である。今回、組織診断により眼内悪性リンパ腫と確定診断した1例を経験した。
【症例】76歳女性。2008年5月に当院にて右眼)白内障手術を施行し、経過良好であったが、2012年4月に左眼視神経乳頭腫脹、7月に右眼硝子体混濁を認め、其々トリアムシノロンテノン嚢下注射にて軽快した。しかし、2013年3月に両眼硝子体混濁の再発及び滲出斑の出現(右>左)を認めたため、右眼)硝子体手術及び網膜生検を施行したが、生検の結果は陰性であった。2013年7月に左眼)硝子体手術及び網膜生検を施行し、組織診の結果B細胞性眼内悪性リンパ腫と確定診断することができた。全身化学療法を行い、硝子体混濁の消失及び滲出斑の瘢痕化を認めたが、視力は現在も不良である。 【結語】確定診断に至るまで困難をきたした。今後も定期的に全身検索を行いながら局所再発や転移の有無の確認を行っていく必要がある。 |