タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 緑内障における硝子体手術の影響 |
会議名 | 第25回日本緑内障学会 |
発表者・共同発表者 | ◎吉川匡宣, 城信雄, 中内正志, 加賀郁子, 千原智之, 浜野和代, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2014/09 |
開催地 (都市, 国名) |
大阪 |
概要 | 目的:近年硝子体手術数が増加傾向であるが緑内障に対する硝子体手術の影響は明らかではない。今回、緑内障を合併した網膜前膜もしくは黄斑円孔に対して硝子体手術を施行した症例の視野、眼圧経過について後ろ向きに検討した。
対象と方法:2006年から2013年までに網膜前膜もしくは黄斑円孔に対して硝子体手術を施行した症例のうち術前に開放隅角緑内障を認め、術後1年以上経過観察できた12例12眼(男性4例、女性8例)を対象とした。硝子体手術対象疾患は網膜前膜9眼、黄斑円孔3眼であった。術前平均眼圧は14.2(9.0~18.6)mmHg、平均年齢66.9(56~83)歳、平均経過観察期間は44.3(15~91)か月であった。視野評価はハンフリー視野検査(30-2, SITA FAST)を用いた。術前後の経時的な視野変化をMD値で検討し、悪化、一時的悪化、安定の3群に分類した。 結果:硝子体手術を行った症例の術後視野変化は悪化6眼、一時的悪化4眼、安定2眼であった。緑内障を認めた僚眼9眼の同時期の視野変化は悪化3眼、安定6眼であり、両グループを比較すると硝子体手術を行ったグループに有意な視野悪化(P=0.03: Fisherの直接確率法)を認めた。硝子体手術後1年の平均眼圧は14.7mmHg(悪化群15.6mmHg、一時的悪化群13.6mmHg 、安定群14.5mmHg)であった。 結論:硝子体手術は眼圧値の影響なく緑内障の視野障害を悪化させる可能性が示唆された。 |