タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 視神経乳頭を超えて鼻側へ拡がった黄斑網膜分離症の一例 |
会議名 | 第43回関西医科大学眼科同窓会 春の勉強会 |
発表者・共同発表者 | ◎中川和紀, 石黒利充, 中内正志, 山田晴彦, 高橋寛二 |
発表年月日 | 2014/05 |
開催地 (都市, 国名) |
大阪 |
概要 | (諸言)視神経乳頭を超えて拡がる黄斑網膜分離症の症例を経験した。
(症例)66歳女性、右眼の変視症を主訴に2007年10月に当科初診。初診時の矯正視力は右眼0.6左眼1.0で、屈折度は等価球面で右-5.0D、左-5.5Dであった。光干渉断層計において、右眼では黄斑部から乳頭鼻側に拡がる網膜外層での網膜分離を認めた。視神経乳頭小窩は認めなかった。同年11月22日に右眼の白内障手術併用硝子体切除術と内境界膜剥離術を施行した。術中、後部硝子体剥離は完成していたが、残存硝子体膜がほぼ全体の網膜前面に付着していた。術後半年間、網膜分離は改善しなかったが、その後徐々に改善して28か月後には黄斑部、乳頭鼻側網膜の網膜分離は消失し、右眼矯正視力は1.0となった。以後再発を認めていない。 (結論)本症例では硝子体の牽引が病態に関与していた可能性がある。 |