モリ ユウコ   MORI YUUKO
  盛 佑子
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   助教
言語種別 日本語
発表タイトル 硝子体混濁を伴ったぶどう膜炎に対する硝子体手術の検討
会議名 第43回関西医科大学眼科同窓会 春の勉強会
発表者・共同発表者◎木本高志, 盛祐子, 河合まり子, 有澤章子
発表年月日 2014/05
開催地
(都市, 国名)
大阪
概要 [目的]硝子体混濁を伴うぶどう膜炎に対して硝子体手術を施行し、その手術成績を検討した。[対象と方法]ステロイド治療に反応しない遷延化した硝子体混濁に対して済生会野江病院で硝子体手術を施行し, 6か月以上経過観察できた10例18眼(男性4例,女性6例,平均74歳)。手術時に硝子体液を採取し細胞診,Interleukin(IL)-6濃度,IL-10濃度を測定した。視力経過,合併症の有無,炎症の再燃の有無,IL-10/IL-6濃度比について検討した。
[結果]平均少数視力2段階以上の変化で判定すると改善12眼,不変5眼,黄斑前膜による悪化1眼であり重篤な合併症はみなかった。7例の最終診断はサルコイドーシスまたは原因不明であり,いずれもIL-10/IL-6<1であった。悪性リンパ腫と最終診断された3例中2例はIL-10/IL-6>1であった。IL-10/IL-6<1であった1例は,全身検査によりホジキン型と診断された。炎症の再燃は1眼(5%)のみで,ステロイド点眼にて軽快した。
[結論]ステロイド治療に抵抗する硝子体混濁に対する硝子体手術は,視力改善や診断に有用な情報を得ることを再確認された。