タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 裂孔原性網膜剥離に対する初回硝子体手術の成績 |
会議名 | 第53回日本網膜硝子体学会総会/第31回日本眼循環学会合同学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表者・共同発表者 | ◎中道悠太, 中内正志, 石黒利充, 山田晴彦, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2014/12 |
開催地 (都市, 国名) |
大阪 |
概要 | 目的
裂孔原性網膜剥離に対し初回手術として硝子体手術を行った症例の治療成績を診療録より後ろ向きに検討した。 対象と方法 対象は2006年1月から2013年7月に関西医大枚方病院で裂孔原性網膜剥離に初回硝子体手術を行った症例のうち、増殖硝子体網膜症、黄斑円孔網膜剥離、巨大裂孔網膜剥離、硝子体手術既往眼などを除外した477例482眼(男性318眼、女性164眼、平均年齢58.6歳、平均観察期間18.44か月)である。初回非復位の定義を術後一度も復位を得られなかった、もしくは6か月以内の再発とし、シリコーンオイル下の復位は非復位とした。検討項目は初回復位率、最終復位率、非復位の原因、術中合併症、最終復位に要した手術回数などである。 結果 初回復位率は88.0%(424眼)、最終復位率は98.8%(476眼)であった。初回非復位症例は58眼で、非復位の原因としては新裂孔の形成32眼(55.2%)、裂孔の再開19眼(32.7%)、増殖硝子体網膜症7眼(12.1%)の順であった。術中合併症は初回復位群、非復位群ともに医原性裂孔が最も多く、それぞれ181眼(42.7%)、40眼(69.0%)で、医原性裂孔の発生率は初回復位群で有意に低かった(p=0.034)。最終復位に至るまでに平均1.48回の再手術を要した。 結論 裂孔原性網膜剥離に対する初回硝子体手術の非復位原因としては新裂孔の形成が多く、医原性裂孔の形成にも注意を要する。 【利益相反:無】 |