タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 関西医大枚方病院のおける仮面症候群4症例の検討 |
会議名 | フォーサム2014東京 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表者・共同発表者 | ◎盛秀嗣, 山田晴彦, 加賀郁子, 中道悠太, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2014/07 |
開催地 (都市, 国名) |
東京 |
概要 | 【目的】仮面症候群の代表的疾患である眼内悪性リンパ腫は臨床像が多彩なため、確定診断に至るまで時間を要することが多い。関西医大枚方病院にて仮面症候群を疑い、診断的治療目的のため硝子体手術及び生検を施行した4症例について検討を行った。
【方法】2006年1月から2013年12月の期間で仮面症候群と診断された4例を対象とした。全症例で硝子体混濁による視力低下を認め、診断確定の為に硝子体手術及び生検を施行し生検の結果と各症例の視力予後についての検討を行った。 【結果】症例1、2はすでに全身性の悪性リンパ腫と診断され血液内科で化学療法後であった。病歴と再発する硝子体混濁のために仮面症候群を疑った。硝子体生検では症例1は陰性、症例2は要請であった。症例3、4は全身性の悪性リンパ腫を伴っておらず、硝子体混濁に対してステロイドテノン嚢下注射に反応せず、硝子体混濁増強及び特徴的な眼所見を認めたことから硝子体手術と網膜生検を行った。症例3、4共に1回目の病理診断では陰性で、術後視力は改善したが硝子体混濁再発による視力低下を認めたため再度網膜生検を伴う硝子体手術を施行し陽性であった。症状出現から確定診断に至るまで症例2は7ヶ月、症例は3は2年、症例4は14ヶ月で長期であり、全ての症例で強制視力は0.1以下と視力予後は不良であった。 【結論】病理診断のみでは確定診断に至るまで時間を要するため、今後、補助診断を積極的に行って早期診断を可能にしたい。 |