タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 慢性中心性漿液性脈絡網膜症に対するアフリベルセプト硝子体内投与の効果 |
会議名 | 第119回日本眼科学会総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
発表者・共同発表者 | ◎小池直子, 尾辻剛, 津村晶子, 平本裕盛, 西村哲哉, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2015/04 |
開催地 (都市, 国名) |
札幌 |
概要 | 【目的】慢性中心性漿液性脈絡網膜症(慢性CSC)に対するアフリベルセプト硝子体内投与(IVA)の有効性について検討した。【対象と方法】平成25年2月から26年7月までに関西医科大学附属滝井病院にて慢性CSCと診断し同意が得られた患者に対しIVAを施行し、初回投与から3か月以上経過を追えた7例8眼を対象とした(男性7例、平均年齢67.9歳)。これらの症例の、投与前と3か月後の視力変化、OCTでの中心網膜厚(CRT)と中心脈絡膜厚 (CCT)の変化について後ろ向きに検討した。CSCに対する抗VEGF薬の投与については関西医科大学倫理委員会の承認のもと施行した。【結果】小数換算平均視力は0.26から0.30と改善したが有意差はなかった。CRTは580μmから370μmと有意に減少した(p<0.01)。投与前の CCTは355μm で3か月後には345μmと減少したが有意差はなかった。3か月までの平均投与回数は2.4回(1から3回)であった。3か月後に滲出性変化は全例で改善し、滲出性変化が消失したものが4眼あった。この4眼では投与前の CCTが437.5μmで他の4眼(285.5μm)に比べ有意に厚かった(p<0.05)。【結論】慢性CSCに対するIVAは視力改善は得られないが、滲出性変化を改善する効果があり、それには複数回の投与が必要であった。投与前のCCTが厚いものほどIVAの効果が良好であった。 |