オオナカ マサユキ
OHNAKA MASAYUKI 大中 誠之 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 滲出型加齢黄斑変性に対する抗VEGF療法による脈絡膜厚への影響 |
会議名 | 第119回日本眼科学会総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎木村元貴, 永井由巳, 三木克朗, 大中誠之, 千原智之, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2015/04 |
開催地 (都市, 国名) |
札幌 |
概要 | 【目的】滲出型加齢黄斑変性(AMD) に対する抗VEGF 療法の中心脈絡膜厚(CCT) への影響を検討した。
【対象と方法】treatment naive の滲出型AMD 症例にラニビズマブとアフリベルセプトの硝子体投与(IVR、IVA) をPRN で施行した、IVR 群39 例41 眼とIVA 群63 例64 眼のCCT について、後ろ向きに検討した。 【結果】IVR 群では投与前の平均CCT は214.6 ± 77.5μm、3 か月後は195.2 ± 67.0μm、6 か月後は200.7 ± 70.0μm、9 か月後は196.5 ±69.2μm、12 か月後は196.8 ± 72.1μm であった。いずれの観察時期でも有意にCCT は菲薄化していたが、典型AMD、ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)、網膜血管腫状増殖の病型別では全ての観察時期で有意差を認めなかった。 IVA 群では投与前の平均CCT は282.3 ± 117.9μm、3 か月後は253.9 ±105.4μm、6 か月後は254.9 ± 109.1μm、9 月後は250.9 ± 112.0μm、12 か月は254.9 ± 112.6μm であった。いずれの観察時期でも有意にCCT は菲薄化していた。病型別ではPCV が全ての観察時期で有意差を認めた。中心窩網膜厚は、全ての観察時期でIVR 群とIVA 群ともに有意に減少していた。 【結論】treatment naive の滲出型AMD では、IVR 群、IVA 群ともに投与後にはCCT が有意に菲薄化しており、PCV ではIVA により全ての観察時期で有意に菲薄化していた。PCV ではIVA の方がポリープ病巣の退縮率が高く、有効性の差異が報告されているが、本研究結果はこの差異に影響している可能性があると考えられた。 |