オオナカ マサユキ
OHNAKA MASAYUKI 大中 誠之 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | アフリベルセプトによる未治療滲出型加齢黄斑変性に対する治療反応性の検討
Features of exudative age-related macular degeneration that respond well to IVA AMDに対するIVAの治療反応性の検討 |
会議名 | 第119回日本眼科学会総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表者・共同発表者 | ◎大中誠之, 永井由巳, 三木克朗, 木村元貴, 千原智之, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2015/04 |
開催地 (都市, 国名) |
札幌 |
概要 | 【目的】未治療滲出型加齢黄斑変性(AMD)に対してアフリベルセプト硝子体内投与(IVA)を導入期に3回行い、維持期に追加投与が不要であった症例(反応良好群)と必要とした症例(再発群)を比較検討した。
【対象と方法】対象は関西医大枚方病院で滲出型AMDに対してIVAを行い、1年間経過観察できた51例51眼である。病型は典型AMD28眼、ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)23眼で、反応良好群は両病型とも8眼、再発群は20眼と15眼であった。これら2群間において病型別に、年齢および視力、病変部最大直径(GLD)、中心網膜厚(CRT)、中心脈絡膜厚(CCT)について後ろ向きに検討した。 【結果】典型AMDの反応良好群、再発群の平均年齢に差はなく、治療前の平均logMAR視力は0.55と0.25(P<0.05)、平均GLDは3463μmと2269μm(P<0.05)であった。PCVの反応良好群、再発群の平均年齢は63.5歳と70.2歳(P<0.05)で、治療前の平均logMAR視力は0.11と0.36(P<0.05)、平均GLDは2375μmと3141μm(P<0.05)であった。治療前のCRTとCCTは両群間で差はなかった。1年後の視力は典型AMDの再発群のみ不変で他は全て有意に改善していた。CRTは両病型、両群で有意に減少、CCTは典型AMDの反応良好群のみ不変で他は全て減少していた。両群間で維持期の視力、CRT、CCTに大差はなかった。 【結論】典型AMDでは治療前視力が低くGLDの大きい症例が、PCVでは年齢が若く治療前視力が良好でGLDの小さい症例がIVAに対して良好な治療反応性を示した。 |