タカハシ　カンジ   TAKAHASHI KANJI   髙橋　寛二    所属   関西医科大学  眼科学講座    職種   非常勤講師
言語種別	日本語
発表タイトル	網膜中心静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫に対するラニビズマブおよびアフリベルセプト硝子体内投与の効果
会議名	第54回日本網膜硝子体学会総会/第32回日本眼循環学会合同学会
学会区分	全国規模の学会
発表者・共同発表者	◎尾辻剛, 小池直子, 西村哲哉, 髙橋寛二
発表年月日	2015/12
開催地 （都市, 国名）	東京
概要	目的 網膜中心静脈閉塞症(CRVO)に伴う黄斑浮腫(ME)に対して、ラニビズマブ硝子体内投与(IVR)とアフリベルセプト硝子体内投与(IVA)を施行しその効果について検討した。 対象 対象は当科にてCRVOに伴うMEに対してIVRまたはIVAを施行し、2回目以降は必要時投与で行い6か月以上経過を追えた24例24眼(IVR群14眼、IVA群10眼)である。他の抗VEGF薬の投与歴のあるものや経過中に他の治療を行ったものは除外した。これらの症例の投与前と投与6か月後の視力、OCTで測定した中心窩網膜厚(CRT)の変化、6か月までの投与回数について後ろ向きに検討した。虚血型はIVR群では3眼(21.4%)、IVA群では2眼(20.0%)であった。 結果 logMAR視力はIVR群では投与前1.02±0.55で6か月後0.86±0.50で、IVA群では0.61±0.40から0.48±0.55と改善したが有意差はなかった。また両群間で投与前視力には有意差はなかった。CRTはIVR群では投与前645.7±339.8μmから6か月後298.7±171.1μmに有意に減少し(p＜0.01)、IVA群でも691.0±184.7μmから306.5±261.6μmに有意に減少した(p＜0.01)。6か月までの平均投与回数には差がなかったが(IVR群2.5回、IVA群2.4回)、6か月後に浮腫が消失していたものはIVR群では6眼(42.9%)、IVA群では8眼(80.0%)とIVA群で有意に多かった(p=0.02)。 結論 IVRおよびIVAはいずれもCRVOのMEに対し、投与後6か月の時点で浮腫を軽減させる効果があったが、浮腫消失率はIVAでより高率であった。