オオナカ マサユキ   OHNAKA MASAYUKI
  大中 誠之
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   講師
言語種別 日本語
発表タイトル 未治療滲出型加齢黄斑変性に対するアフリベルセプトtreat and extend変法の1年成績
AMDのTreat and Extend変法
One-year outcome in neovascular AMD using a modified treat-and-extend regimen
会議名 第69回日本臨床眼科学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎大中誠之, 永井由巳, 三木克朗, 木村元貴, 千原智之, 髙橋寛二
発表年月日 2015/10
開催地
(都市, 国名)
名古屋
概要 【目的】未治療滲出型加齢黄斑変性(AMD)に対してアフリベルセプト硝子体内投与(IVA)を導入期3回施行し、初回再燃後にtreat and extend(TAE)法を導入する変法を用いて1年間の治療成績を検討した。
【対象と方法】症例は関西医大枚方病院で滲出型AMDと診断した25例26眼である。男性16例17眼、女性9例9眼で、平均年齢は72.8歳であった。病型は典型AMD12眼、ポリープ状脈絡膜血管症13眼、網膜血管腫状増殖1眼であった。導入期IVAによる滲出の消失から再燃まで経過観察を行い、滲出のなかった期間を参考にTAE法の最初の投与間隔を決定した。その後、滲出再燃の有無により2週毎に投与間隔の短縮、延長を行った。
【結果】CRTは治療前277μm、12か月後149μm(P<0.01)、CCTは治療前284μm、12か月後249μm(P<0.05)とそれぞれ有意に減少した。平均logMAR視力は治療前0.389から12か月後0.298と改善傾向にあった(P=0.053)。logMAR視力0.3以上を有意な変化とすると改善5眼、維持19眼、悪化2眼であった。TAE法の最初の投与間隔は6週毎が2眼、8週毎が1眼、12週毎が7眼で、1年後は6週毎が2眼、10週毎が2眼、12週毎が6眼であった。1年間のIVA回数は16眼で導入期3回のみで、TAEを行った症例では平均5.8回(4~8回)であった。
【結論】未治療滲出型AMDに対するアフリベルセプトTAE変法は、従来のtreat and extend法より少ない治療回数で視機能の改善が期待できる。