オオナカ マサユキ   OHNAKA MASAYUKI
  大中 誠之
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   講師
言語種別 日本語
発表タイトル 近視性脈絡膜新生血管に対するアフリベルセプト療法とラニビズマブ療法の効果
会議名 第120回日本眼科学会総会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎木村元貴, 永井由巳, 正健一郎, 三木克朗, 大中誠之, 千原智之, 髙橋寛二
発表年月日 2016/04
開催地
(都市, 国名)
仙台
概要 【目的】
近視性脈絡膜新生血管(mCNV)に対するアフリベルセプト硝子体内投与(IVA)とラニビズマブ硝子体内投与(IVR)の短期成績を比較検討した。
【対象と方法】
無治療の中心窩下もしくは傍中心窩下mCNV症例に対し、1+PRN法でIVA及びIVRを行い、2か月以上経過観察できた症例につき、視力、中心網膜厚(CRT)、病巣部網膜厚、病巣厚、中心脈絡膜厚(CCT)を後ろ向きに検討した。
【結果】
IVA (A群) は11例11眼、IVR (R群)は10例10眼、平均観察期間はA群5.6か月、R群5.7か月、平均年齢、性差、平均治療回数、再発率では両群間に差はなかった。logMAR視力はA群で治療開始時0.50から最終観察時0.31と有意に改善したが(p<0.05)、R群は0.42から0.35で有意差はなかった。CRTはA群で285.5から209.8μmと有意に改善したが(p<0.01)、R群は310.3から254.1μmと有意差はなかった。病巣部網膜厚はA群で417.6から306.8μm (p<0.01)、R群は435.6から329.3μm(p<0.01)と両群とも有意に改善した。病巣厚はA群で195.4から125.3μmと有意に改善し (p<0.01)、R群は205.8から143.8μmと改善傾向があった(P=0.08)。CCTはA群が67.0から60.2μmと有意に減少した(p<0.01)が、R群は51.1から50.5μmと有意差はなかった。
【結論】
無治療のmCNV症例に対するIVAとIVRは一定の治療効果を認め有効な治療法であり、両群ともに病巣部網膜厚は有意に改善した。特にIVAでは有意に視力やCRTが改善する一方、CCTが有意に菲薄化していた。