タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 難治性滲出型加齢黄斑変性に対するアフリベルセプト硝子体内投与の2年成績
Two-year outcome of intravitreal aflibercept for refractory exudative age-related macular degeneration |
会議名 | 第33回日本眼循環学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎大中誠之, 永井由巳, 正健一郎, 三木克朗, 木村元貴, 千原智之, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2016/07 |
開催地 (都市, 国名) |
福岡 |
概要 | 【目的】滲出型加齢黄斑変性(AMD)で以前に何らかの治療を受け、再発または耐性を示した難治症例に対してアフリベルセプト硝子体内投与(IVA)を単独で行い、2年間の滲出所見と視力変化について検討した。
【対象と方法】対象は滲出型AMD症例93例96眼(男性66眼、女性30眼)で、平均年齢は73.8歳であった。病型は典型AMD43眼、ポリープ状脈絡膜血管症49眼、網膜血管腫状増殖4眼であった。前治療は血管内皮増殖因子阻害薬の硝子体内投与94眼、光線力学療法23眼、トリアムシノロンのテノン嚢下注射3眼であった(重複あり)。IVAは必要時(PRN)投与とし、中心網膜厚(CRT)を光干渉断層計で測定し、滲出所見に対する効果を検討した。また24か月後までの視力変化を病型別、再発・耐性例別に後ろ向きに検討した。 【結果】初回IVA前のCRTは平均277μmで、1か月後(149μm)から24か月後(191μm)まで有意な減少を認めた(P<0.01)。平均logMAR視力はIVA12か月後まで維持(0.461→0.464)されたが、24か月後には有意に悪化した(0.560, P<0.01)。logMAR視力0.3以上を有意な変化とすると悪化は15眼(17.0%)であった。再発・耐性例別で視力変化に差はみられなかったが、典型AMDにおいて有意に悪化した(0.492→0.643, P<0.01)。IVA回数は2年間で平均5.6回であった。 【結論】難治性滲出型AMDに対するアフリベルセプトのPRN投与により2年後には視力が悪化したことから、維持期の投与方法について今後も検討が必要である。 |