タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 治療後長期間生存している悪性視神経膠腫の1例
会議名 第45回関西医科大学眼科同窓会 春の勉強会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎藤原 望, 中内 正志, 正 健一郎, 山田 晴彦, 最所 千晶, 岩田 亮一, 髙橋 寛二
発表年月日 2016/05
開催地
(都市, 国名)
大阪
概要 【緒言】眼球及び腫瘍摘出後3年経過した現在も僚眼および頭蓋内への転移を認めず経過が良好な悪性視神経膠腫の症例を経験した。
【症例】59歳女性。2011年末から翌年1月にかけて急速な左眼視力低下を認め、近医より2月21日に当科紹介受診。初診時左眼光覚なし、脈絡膜皺壁を認めCT、MRIを施行し視神経膠腫が疑われた。治療および確定診断目的で同年5月6日に脳外科で腫瘍摘出術、6月13日当科で眼球摘出術を実施。摘出腫瘍の病理組織から退形成星状細胞腫と診断され中枢側断端は陽性。残存腫瘍に対し集学的療法を施行。その後MRIで腫瘍の縮小を認め、他部位への転移は認めず現在存命中。
【考察】視神経膠腫は通常若年者に発症する良性腫瘍だが、成人に発症した場合1年以内に死に至ることが多い。本症例も急速な視力障害で発症し初診時失明していたが、治療後3年経過した現在、良好な経過をたどっている。残存腫瘍に対して今後も注意深い経過観察が必要である。