オオナカ マサユキ   OHNAKA MASAYUKI
  大中 誠之
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   講師
言語種別 日本語
発表タイトル 未治療滲出型加齢黄斑変性に対するアフリベルセプトtreat and extend変法の1年成績

AMDのTreat and Extend変法

One-year outcome in neovascular AMD using a modified treat-and-extend regimen
会議名 第45回関西医科大学眼科同窓会 春の勉強会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎大中誠之, 永井由巳, 正健一郎, 三木克朗, 木村元貴, 千原智之, 髙橋寛二
発表年月日 2016/05
開催地
(都市, 国名)
大阪
概要 【目的】未治療滲出型加齢黄斑変性(AMD)に対してアフリベルセプト硝子体内投与(IVA)を導入期3回以上施行し、初回再燃後にtreat and extend(TAE)法を導入する変法を用いて1年間の治療成績を検討した。
【対象と方法】対象は未治療滲出型AMD50例54眼である。男性34例36眼、女性16例18眼で、平均年齢は72.4歳であった。病型は典型AMD27眼、ポリープ状脈絡膜血管症26眼、網膜血管腫状増殖1眼であった。導入期IVAによる滲出の消失から再燃まで経過観察を行い、滲出のなかった期間を参考にTAE法の最初の投与間隔を決定した。その後、滲出再燃の有無により2週毎に投与間隔の短縮、延長を行った。
【結果】CRTは治療前267μm、12か月後157μm、CCTは治療前265μm、12か月後241μm(P<0.01)とそれぞれ有意に減少した。平均logMAR視力は治療前0.408から12か月後0.324と有意に改善した(P<0.01)。logMAR視力0.3以上を有意な変化とすると改善8眼、維持42眼、悪化4眼であった。TAE法の最初の投与間隔は8週未満が6眼、8週以上が15眼で、1年後は8週未満が5眼、8週以上が16眼であった。1年間のIVA回数は32眼で導入期3回のみで、平均4.17回であった。
【結論】未治療滲出型AMDに対するアフリベルセプトTAE変法は、従来のtreat and extend法より少ない治療回数で視機能の改善が期待できる。