タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 悪性リンパ腫治療中に診断されたサイトメガロウイルス角膜内皮炎の一例
会議名 第14回Symposium of Ocular Surface and Infection
学会区分 定期開催セミナー
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎越生佳世, 三間由美子, 西村哲哉, 髙橋寛二
発表年月日 2016/05
開催地
(都市, 国名)
大阪
概要 【緒言】サイトメガロウイルス(CMV)感染症は日和見感染症の原因として知られている。しかし、一般にCMV角膜内皮炎は健常者に発症するとされている。今回、悪性リンパ腫治療中に診断されたCMV角膜内皮炎の1例を経験したので報告する。
【症例】70歳女性。平成25年6月頃より原因不明の右眼虹彩毛様体炎、続発緑内障として近医で加療されていた。同年2月、悪性リンパ腫と診断され化学療法とステロイド治療が開始となった。7月頃から右眼霞視が増悪し精査加療目的で平成27年8月11日当院紹介受診。初診時、RV=0.6、RT=20mmHg、coin lesion様KP、角膜内皮減少を認めた。前房水PCR検査よりCMV陽性であった。ガンシクロビル点眼とバルガンシクロビル内服を開始し後、速やかに改善した。【考案】全身の免疫機能低下 が眼所見の増悪に関与した可能性があるが、過去 に報告はなく感染機序は不明である。原因不明の 虹彩毛様体炎、続発緑内障では常に本疾患を念頭におく必要がある。