オオナカ マサユキ
OHNAKA MASAYUKI 大中 誠之 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 講師 |
|
言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 輪状締結術後に強膜が高度に菲薄化したEhlers-Danlos症候群の一例 |
会議名 | 第45回関西医科大学眼科同窓会春の勉強会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎大庭慎平, 大中誠之, 山田晴彦, 永井由巳, 千原智之, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2016/05 |
開催地 (都市, 国名) |
大阪 |
概要 | 緒言】
Ehlers-Danlos症候群はコラーゲンの先天代謝異常疾患であるが、眼疾患の治療報告は少ない。今回我々は、Ehlers-Danlos症候群に生じた網膜剥離に対して輪状締結術を施行後、強膜が高度に菲薄化した症例を経験したため報告する。 【症例】症例は17歳男性。3歳時にEhlers-Danlos症候群Ⅵ型と診断。2週間前から飛蚊症を自覚、左眼格子状変性部の萎縮円孔による裂孔原性網膜剥離を認めたため、平成27年7月1日当院紹介受診。7月22日にシリコンスポンジによる輪状締結術を施行し網膜は復位したが、強膜の菲薄化によるバックリング材の眼内穿孔が危惧されたため、術後5か月でバックル除去を行った。バックリング材結紮部の強膜は高度に菲薄化し脈絡膜の露出を認めたため、周囲の被膜組織で被覆した。術後は網膜復位しており外来で経過観察中である。 【結論】Ehlers-Danlos症候群に生じた網膜剥離症例において、バックリング材の長期留置は眼内穿孔のリスクが高くなるため、網膜復位後は早期に除去する必要がある。 |