タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 当院におけるリパスジル点眼液の使用経験
会議名 第27回日本緑内障学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎吉田秀之, 城信雄, 藤原敦子, 千原智之, 加賀郁子, 松原敬忠, 中内正志, 南部裕之, 髙橋寛二
発表年月日 2016/09
開催地
(都市, 国名)
横浜市
概要 【目的】リパスジル点眼液の眼圧下降効果を評価する。【対象および方法】関西医科大学附属病院で2015年1月から6月にリパスジル点眼液を併用薬として追加または切替で処方された緑内障患者78例118眼(追加群73眼、切替群45眼) において処方前の眼圧と投与後3ヶ月での眼圧を比較し眼圧下降率を検討した。病型は原発開放隅角緑内障76眼、正常眼圧緑内障25眼、続発緑内障17眼、処方前の使用薬剤数は平均3.1±0.9剤であった。【結果】追加群の投与前眼圧と投与3ヶ月の眼圧は18.0±5.2mmHg、16.5±4.9mmHgであり下降率は8.1±8.1%であった。年齢別での眼圧下降率は60歳以上(52眼)5.9±18.0%、60歳未満(21眼)13.6%±18.0%と両群とも有意(P<0.01)な眼圧下降を認めたが、両群間に有意差はなかった。投与前眼圧別では21mmHg以上(16眼)で16.7±20.3%、21mmHg未満(53眼)で5.8±17.1%と両群ともに有意(P<0.01)な眼圧下降を認め、21mmHg以上の群でより強い眼圧下降効果を認めた(p<0.01)。切替群の投与前眼圧と投与3ヶ月の眼圧は17.3±4.7mmHg、14.9±2.8mmHgであり下降率は9.8±16.1%であった。このうちブリモニジンからの切替が33眼と最多であり下降率は12.4±5.2%であった。副作用を認めたものは4例で、霧視、眼瞼炎、結膜炎、眼刺激を各1例認めた。【結論】リパスジル点眼液は併用薬として眼圧下降が期待でき、初期眼圧が高いほど効果が強いことが分った。