オオナカ マサユキ
OHNAKA MASAYUKI 大中 誠之 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 未治療滲出型加齢黄斑変性に対するアフリベルセプトtreat and extend変法の2年成績
AMDのTAE変法2年成績 Two-year outcome in neovascular AMD using a modified treat-and-extend regimen |
会議名 | 第70回日本臨床眼科学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎大中誠之, 永井由巳, 三木克朗, 木村元貴, 千原智之, 中川和紀, 藤田京子, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2016/11 |
開催地 (都市, 国名) |
京都 |
概要 | 【目的】未治療滲出型加齢黄斑変性(AMD)に対してアフリベルセプト硝子体内投与(IVA)を導入期に滲出性所見が消失するまで(3回以上)施行し、初回再燃後にtreat and extend(TAE)法を導入する変法を用いて2年間の治療成績を検討した。
【対象と方法】対象は滲出型AMDと診断し、初回治療後2年間経過観察できた65眼のうち、導入期治療後一度も再燃がみられなかった9眼(13.8%)を含めた19例20眼である。男性12例13眼、女性7例7眼で、平均年齢は71.9歳であった。病型は典型AMD9眼、ポリープ状脈絡膜血管症10眼、網膜血管腫状増殖1眼であった。導入期治療による滲出の消失から再燃まで経過観察を行い、滲出のなかった期間を参考にTAE法の最初の投与間隔を決定した。その後、滲出再燃の有無により2週毎に投与間隔の短縮、延長を行った。 【結果】中心網膜厚は治療前308μm、24か月後145μm(P<0.01)、中心脈絡膜厚は治療前266μm、24か月後218μm(P<0.01)とそれぞれ有意に減少した。平均logMAR視力は治療前0.439から24か月後0.363と改善傾向にあった。logMAR視力0.3以上を有意な変化とすると改善4眼、不変14眼、悪化2眼であった。TAE法の最初の投与間隔は9眼が8週以上で、2年後は8眼が8週以上であった。IVA回数は2年間で平均7.6回(1年目4.4回、2年目3.2回)であった。 【結論】未治療滲出型AMDに対するアフリベルセプトTAE変法は、従来のTAE法より少ない治療回数で視機能の改善が期待できる。 |