タカハシ　カンジ   TAKAHASHI KANJI   髙橋　寛二    所属   関西医科大学  眼科学講座    職種   非常勤講師
言語種別	日本語
発表タイトル	過剰涙丘の2症例
会議名	第412回大阪眼科集談会
学会区分	地方会
発表形式	口頭
講演区分	一般
発表者・共同発表者	◎藤原敦子, 嶋千絵子, 木村元貴, 佐々木香る, 髙橋寛二
発表年月日	2016/06
開催地 （都市, 国名）	大阪
概要	【諸言】過剰涙丘は稀な疾患である。2症例を経験したので報告する。 【症例】41歳女性と30歳男性。両者共に左眼の異物感を自覚し、左下眼瞼の腫瘤が認められた。腫瘤は涙丘に近い部位にあったが連続性はなく結節状に隆起していた。表層は毛を含む突出した黄色の微小結節が多数みられ凹凸状を示した。2症例とも腫瘤の単純切除を行い、組織を検討した。腫瘤の表面は非角化重層扁平上皮あるいは杯細胞を伴う重層円柱上皮で被われ、実質には硬い孤峰性の結合織内に毛包、脂腺、副涙腺とリンパ球の浸潤を認め、涙丘の所見に一致した。 【考察】涙丘様腫瘤を呈する過剰涙丘は、片眼性で、多くは下眼瞼結膜に正常涙丘と独立して存在し、正常脂腺による黄色の微小結節の文様を呈するという特徴がある。2症例ともその特徴を有した。 【結論】過剰涙丘は眼瞼結膜腫瘍の鑑別疾患の一つとして重要であり、その特徴を注意深く観察することで判別可能になると考えられた。