タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 中心窩近傍の網膜内層に白色病変をきたしたぶどう膜炎の1例
会議名 第415回大阪眼科集談会
学会区分 定期開催セミナー
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎山田章悟, 尾辻剛, 小池直子, 西村哲哉, 高橋寛二
発表年月日 2016/12
開催地
(都市, 国名)
大阪
概要 【目的】中心窩近傍の網膜内層に白色病変をきたし、診断に苦慮したぶどう膜炎の1例について報告する。
【症例】57歳女性。10日前から左眼視力低下の自覚があり、ぶどう膜炎を疑われ当院紹介となった。矯正視力右眼1.2、左眼0.4。左眼前眼部に軽度炎症と隅角に周辺虹彩前癒着を認めた。眼底には両眼に白色病変が散在しており、左眼は中心窩近傍にも白色病変認めた。右眼には網膜出血を認めた。フルオレセイン蛍光眼底造影では両眼に網膜静脈周囲炎を認め、白色病変は過蛍光を呈した。光干渉断層計では白色病変は網膜内層の結節であった。サルコイドーシスやウイルス性網膜炎を疑い採血施行すると、ペア血清でコクサッキーウイルスが2倍に上昇していた。点眼加療で炎症所見や眼底の白色病変は改善傾向である。
【考按】本症例はサルコイドーシスが疑われたが、ウイルス検索したところコクサッキーウイルス感染によるぶどう膜炎も鑑別に挙がると考えられた。