ミツヤマ トシユキ
MITSUYAMA T. 光山 俊行 所属 関西医科大学 内科学第三講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 肺塞栓症に対する抗凝固療法中に胆嚢出血による急性胆嚢炎をきたした1例 |
会議名 | 第235回 日本内科学会近畿地方会 |
学会区分 | 地方会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎山本英里子,光山俊行,佐々木浩太郎,山添剛志,松本浩尚,笠井健史,島谷昌明,西尾彰功,關 寿人,
長沼 誠 |
発表年月日 | 2022/03/12 |
開催地 (都市, 国名) |
ウェブ |
学会抄録 | ウェブ |
概要 | 【症例】58歳、女性【主訴】腹痛【現病歴】20XX-2年3月に卵巣癌と診断されパクリタキセル+カルボプラチン+ベバシズマブ療法が開始となった。20XX-2年3月には肺塞栓症と診断されエドキサバン30mgの内服が開始となった。20XX年10月初旬から心窩部痛を自覚し、徐々に増悪してきたため10月中旬に当科受診、精査加療目的に入院となった。【来院時現症】体温36.4℃、眼球結膜に黄染なし、心窩部に軽度の圧痛あり。【経過】入院時のCT検査では胆嚢腫大と肝内胆管の拡張を認め、また胆嚢内と胆管内に高吸収域を認めたため急性胆嚢炎と診断した。入院第3病日にERCPを施行、胆道造影では明らかな陰影欠損を認めなかったが、胆管挿管後に乳頭開口部から血腫が流出した。以上から胆嚢出血による血腫が原因で急性胆嚢炎と胆汁うっ滞をきたしたと考えた。乳頭拡張術後にEBDとENBDを留置し内外瘻としたところ腹痛は消失し肝胆道系酵素も低下、入院第14病日に退院となった。【考察】胆嚢出血は胆道出血の20%程度、上部消化管出血においては1%以下とされている比較的希な病態ではあるが、近年では抗凝固療法が誘因と考えられる症例の報告が散見される。【結語】今回、抗凝固療法中に胆嚢出血による胆嚢炎をきたした1例を経験したので文献的考察を含めて報告する。 |