トミヤマ タカシ
TOMIYAMA TAKASHI 富山 尚 所属 関西医科大学 内科学第三講座 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 当院における切除不能進行胃癌に対するconversion手術の予後因子の検討 |
会議名 | 第109回日本消化器病学会総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | シンポジウム・ワークショップ パネル(公募) |
発表者・共同発表者 | ◎岡崎敬, 富山尚, 長沼誠 |
発表年月日 | 2023/04/07 |
国名 | 日本 |
開催地 (都市, 国名) |
長崎県長崎市(出島メッセ長崎) |
開催期間 | 2023/04/06~2023/04/08 |
学会抄録 | 第109回日本消化病学会総会 プログラム・抄録集 A176 |
概要 | 目的:切除不能進行胃癌に対する治療は化学療法が進歩し,conversion手術の症例は増加しているが,依然として予後不良な症例は多い.当院におけるConversion手術の情報を解析し,生存期間や生存に寄与する因子を解析した.
方法:Stage4胃がんと診断され,化学療法を行ったのち,2016年4月から2020年3月までの期間に当院において胃癌に対する根治手術を受けられた,23例を対象とし,解析を行った.評価項目は全生存率(OS)をエンドポイントとした.その他,治療前の原発巣肉眼型,組織型,HER2発現の有無,転移部位,化学療法開始から手術までの期間,癌遺残度,病理学的所見,組織学的治療効果,術後補助化学療法の有無を比較検討した. 結果:切除不能因子は腹膜播種9例,腹水細胞診陽性10例,領域外リンパ節転移4例,肝浸潤1例,膵頭部浸潤1例であった.切除不能進行胃癌におけるR0切除率は23例中22例(91%)であった.組織学的治療効果はGrade1a/1b 13例,Grade2a/2b 5例,Grade3 5例であった.手術から再発までの中央値は138日(37日―570日)1年,3年,5年の全生存率は82%,78%,69%であった.多変量解析では,術前の化学療法を6コース以下の症例,HER2陰性胃癌が有意差をもって予後不良因子であった. 考察:切除不能進行胃癌におけるconversion手術症例では手術前の化学療法の期間,HER2発現の有無が予後不良因子であった. |