イケウラ ツカサ
IKEURA TSUKASA 池浦 司 所属 関西医科大学 内科学第三講座 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 肝転移を伴う膵癌に対するconversion surgery の意義 |
会議名 | 第55回 日本膵臓学会大会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 特別講演・招待講演など |
発表者・共同発表者 | ◎中山新士, 池浦 司, 橋本 大輔, 藤井 努, 庄 雅之, 平野 聡, 上村 健一郎, 松本 逸平, 水間 正道, 井上 陽介, 里井 壯平, 竹山 宜典 |
発表年月日 | 2024/07/26 |
開催地 (都市, 国名) |
栃木県宇都宮市 ライトキューブ宇都宮 |
開催期間 | 2024/07/25~2024/07/26 |
学会抄録 | A29 |
概要 | 肝転移を伴う膵癌に対する治療の原則は化学療法であるが,昨今では化学療法の発展や集学的治療の進歩により,診断時切除不能と診断された膵癌(UR-LA,UR-M)においても治療が奏効し切除可能と判断できるような症例が散見される.このような症例に対する切除(conversion surgery:CS)については,これまで局所進行膵癌(UR-LA)では多く試みられてきたが,遠隔転移を伴う膵癌(UR-M)に対するCSの意義については未だcontroversialである.そこで,治療開始前に肝転移を伴う膵癌患者に対するCSの治療成績を明らかにすることを目的として,この多施設共同後方視的研究を実施する.本研究では,まず日本膵臓学会認定指導施設に対し一次アンケート調査を実施し,2010年1月から2021年12月までに,他の臓器に転移のない肝転移を伴う膵癌に対して治療(化学療法など)を開始し,その後治療が奏功したため切除を企図された症例数(切除例,手術拒否例,種々の理由による非切除例,少数の肝転移に対する切除例を含む)について調査した.その結果,32施設において合計147例の該当症例があり,その内訳は治療が奏功しConversion surgeryを施行した症例が122例,治療が奏功したがConversion surgeryを試行しなかった症例が25例であった.研究は現在倫理委員会による審査が終了したところであり,今後は二次調査として各施設から症例の情報を関西医科大学に取集し,初回治療開始からの全生存期間,手術後短期成績,CSを企図した後の生存期間,CS後の無再発生存期間,再発形式,生存期間に寄与する因子について解析を行う予定である.本研究の要点は,各施設が少数例しか経験していないと予想される肝転移を伴う膵癌に対するCSの治療成績を多施設共同研究で集積することである.本研究結果は今後の膵癌診療ガイドラインにおいて重要なエビデンスのひとつとなりえ,世界に発信すべき我が国の重要な治療成績となる. |