ノブヤマ セイイチ
NOBUYAMA SEIICHI 延山 誠一 所属 関西医科大学 呼吸器腫瘍内科学講座 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 食道Ph・インピーダンス検査によりGERD咳嗽と診断された食道憩室の1例 |
会議名 | 第234回日本内科学会 近畿地方会 |
学会区分 | 地方会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎浦田 晴可, 延山 誠一, 加納 真孝, 津久田 諭, 宮坂 將光, 柳川 雅人, 栗島 亜希子, 岡崎 和一 |
発表年月日 | 2021/12/04 |
開催地 (都市, 国名) |
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概要 | 【症例】80歳、女性【主訴】慢性咳嗽【現病歴】慢性副鼻腔炎の診断により当院耳鼻科でESSを行ったが以前より認めていた慢性咳嗽の改善がなく当科に紹介される。咳嗽症状は5年前より出現し、月単位で増悪改善を繰り返していた。日中より軽度の湿性咳嗽を認めるが特に夜間にひどく、咳嗽症状のため眠れないほどであった。胸部CT検査では肺野には異常ないものの中部食道の拡張と食物残渣の貯留を確認。呼吸機能検査、アレルギー検査等を行い気管支喘息を否定。GERD咳嗽の存在を疑い診断のためEDG/食道Ph・インピーダンス検査を行った。EDG検査では胃粘膜に問題なく食道ヘルニアも認めなかったが、声帯より下14cm中部食道で経4cmの食道憩室を確認した。食道Ph・インピーダンス検査ではLPR1回 FCR1回 symptom Index 25%を認め、GERD咳嗽と診断した。【考察】食道憩室は粘膜が筋層を貫いて外に嚢状に突出した疾患である。無症状なことも多いが時に胸焼けなど胃酸逆流症状を認める。今症例は慢性咳嗽の原因を食道憩室によるGERD咳嗽であると食道Ph・インピーダンス検査により胃酸の動向を計測、診断したものである。我々が検索した範囲では他に同様な発表がなく、ここに報告する。 |