ヤマグチ タカシ
YAMAGUCHI TAKASHI 山口 隆志 所属 関西医科大学 内科学第三講座 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | B型肝炎の再活性化を来した2症例、および当院での取り組み |
会議名 | 第234回日本内科学会 近畿地方会 |
学会区分 | 地方会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎青井 一憲,山口 隆志,吉田 勝紀,宮崎 浩彰,長沼 誠 |
発表年月日 | 2021/12/04 |
開催地 (都市, 国名) |
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概要 | 【症例1】60台、女性。20代よりB型肝炎を指摘されていた。間質性肺炎に対し、PSL、AZP投与を開始した3か月後より肝障害が出現し消化器内科紹介。紹介時、AST443IU/L、ALT536IU/L、HBsAg陽性、HBV-DNA7.9LogIU/mLであり、HBVキャリア急性増悪を疑い、抗ウイルス剤の内服を開始。その後、肝障害の軽快を認めた。【症例2】70台、女性。関節リウマチに対しMTX及びJAK阻害剤での治療開始後に肝障害が出現しため消化器内科紹介。受診時、HBs抗原陽性、HBV-DNA 6.5 LogIU/mL、IgM-HBc抗体弱陽性であることからB型肝炎再活性化と診断し抗ウイルス剤内服を開始。結果、HBV-DNA低下に伴い肝障害改善を認めた。【考察】B型肝炎の再活性化による肝炎は重篤化することが多く、また原疾患の治療を困難とするため、薬剤を投与する前に抗ウイルス剤の内服を行うなど予防措置をとることが重要である。再活性化予防のためにはHBc抗体、HBs抗体陽性の既往感染症例を見逃さないことが重要である。近年、PSL、免疫抑制剤に加え様々な生物学的製剤が開発され、適応も拡大してきており、内科だけではなく様々な科で起こりうる問題である。個人でのスクリーニングには限界があり組織でのB型肝炎ウイルス感染歴確認のシステム構築が必要であり、当院での取り組みも含め報告する。 |