フカタ ノリマサ
FUKATA NORIMASA 深田 憲将 所属 関西医科大学 内科学第三講座 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 腸管ベーチェット病・単純性潰瘍に対する疾患活動性を評価するための内視鏡スコア作成の試み |
会議名 | 第7回日本ベーチェット病学会 |
主催者 | 岳野光洋 |
学会区分 | 研究会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎長沼誠, 福井寿朗, 八木直人, 伊藤友佳, 佐野泰樹, 本澤有介, 齊藤詠子, 深田憲将 |
発表年月日 | 2024/11/23 |
開催地 (都市, 国名) |
TKPガーデンシティPREMIUM横浜西口 |
開催期間 | 2024/11/23~2024/11/23 |
学会抄録 | 第7回日本ベーチェット病学会 プログラム抄録集 21 |
概要 | (背景)
これまでベーチェット班のプロジェクト研究として、腸管ベーチェット病重症度分類を作成し、治療法選択や予後に寄与することを報告してきた。今回内視鏡スコアを作成し、臨床的活動性やバイオマーカ ーとの関連を検討した。 (方法) 当院の腸管腸管ベーチェット病・単純性潰瘍 19 例を対象とし、深掘れ潰瘍(9 点)、地図状潰瘍(3 点)、アフタ・びらん病変(1 点)の有無を、消化管各セグメント別に評価し合計を内視鏡スコア(Endoscopic severity for Behget disease; ESBD)として DAIBD、血液マーカーとの関連を評価した。また重症度分類のうち内視鏡所見を除いた腹痛・圧痛・消化管出血・CRP で評価した重症度と ESBD との関連についても検討した。 (結果) 内視鏡を除いた重症度分類では寛解 3 例、軽症 4 例、中等症 6 例、重症 6 例であった。ESBD は 0-24点で中央値は 9 点であり、ESBD と DAIBD は中程度の相関(0.648)を認め、アルブミン(-0.775)、 CRP(0.615)とも関連が認められたが血小板との関連は認められなかった(0.024)。内視鏡を除いた重症度と内視鏡活動性との関係では、ESBD 中央値は軽症 6(IQR 2.25-9)、中等症 11(4.5-15.75)、重症20(16.5-21.75)であった。また内視鏡を除いた重症度は ESBD(p=0.010)以外では DAIBD(p=0.006)、アルブミン(p=0.013)、CRP(p=0.016)とも関連が認められた。 (結語) 複数の消化管セグメントの内視鏡活動度を評価した ESBD はバイオマーカーや臨床的活動度を反映していた。また IBD 班・ベーチェット班で作成された重症度は内視鏡評価がなくても疾患活動性を反映していることが示唆された。 |