ナガヌマ マコト
NAGANUMA MAKOTO 長沼 誠 所属 関西医科大学 内科学第三講座 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | ERCP後膵炎の重症化と肥満との関連性 |
会議名 | 第55回 日本膵臓学会大会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎池田 正俊, 池浦 司, 高折 綾香, 丸尾 基展, 桝田 昌隆, 中丸 洸, 伊藤 嵩志, 光山 俊行, 中山 新士, 島谷 昌明, 高岡 亮, 長沼 誠 |
発表年月日 | 2024/07/25 |
開催地 (都市, 国名) |
栃木県宇都宮市 ライトキューブ宇都宮 |
開催期間 | 2024/07/25~2024/07/26 |
概要 | 【背景】急性膵炎の重症化リスク因子の同定は重要な課題となっている.肥満は様々な疾患と関連しており,急性膵炎の病態への影響も指摘されている.本研究では,急性膵炎発症前後の肥満に関する情報(BMI,腹囲,内臓面積量)が正確に収集できるERCP後膵炎(PEP)の重症化と肥満との関連性を明らかにすることを目的とした.【方法】2007年から2023年までに当院でERCPを行い,PEPを発症した115例を研究対象とし後方視的に調査した.腹囲と内臓脂肪面積は,これら症例のERCP直前または直後のCT画像により計測した.PEPの重症度は,CRP15mg/dl以上(CRP重症)とCTで腎下極以遠への炎症波及(CT重症)で評価した.【結果】115例中BMI25以上であったのは26例(23%)であった.BMIとPEP重症度に統計学的な関連はなかった.腹囲が男性85cm以上,女性90cm以上の腹囲肥満の有無で重症度を比較したところ,腹囲肥満群は非腹囲肥満群に比べ有意にCRP重症(p=0.001),CT重症(p<0.01)を示していた.患者背景やERCP処置内容を含めた多変量解析でも,腹囲肥満は重症化の危険因子として同定された(オッズ比3.25,p<0.01).内臓脂肪面積が測定できた79例を対象とした検討では,内臓肥満がCRP重症(オッズ比8.64,p=0.03)の危険因子となっていた.内臓脂肪の面積により100cm2未満,100cm2以上200cm2未満,200cm2以上に症例を分けると,CRP重症はそれぞれ22.7%(10/44),40.7%(11/27),62.5%(5/8)となり内臓脂肪面積が増加するほどCRP重症例が多い結果となった.【結論】PEPの重症化には,BMIで判定する肥満ではなく,内臓脂肪で評価する肥満との関連が示された.内臓脂肪を測定することは,実臨床においてPEPの重症度予測に有用と考えられた. |