イケウラ ツカサ
IKEURA TSUKASA 池浦 司 所属 関西医科大学 内科学第三講座 職種 准教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 無痛性の主膵管内膵石に対する内視鏡治療の予後に関する多施設後方視的研究 |
会議名 | 第55回 日本膵臓学会大会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | シンポジウム・ワークショップ パネル(公募) |
発表者・共同発表者 | ◎池浦 司, 高折 綾香, 伊藤 謙, 滝川 哲也, 江口 考明, 井上 匡央, 堀 寧, 竹中 完, 中村 健二, 十亀 義生, 菊田 和宏, 長沼 誠, 正宗 淳, 竹山 宜典 |
発表年月日 | 2024/07/26 |
開催地 (都市, 国名) |
栃木県宇都宮市 ライトキューブ宇都宮 |
開催期間 | 2024/07/25~2024/07/26 |
概要 | 各ガイドラインでは無症状の主膵管内膵石に対する内視鏡治療は行わないことが推奨または提案されているが,エビデンスは限定的である.疼痛症状のない膵石に対する積極的な内視鏡治療の介入の有効性と限界を検討する.【方法】本研究は日本膵臓学会指導施設へのアンケートをもとに行われた多施設後方視的研究である.2014-2019年に24施設において疼痛のない主膵管膵石に対し内視鏡治療が行われた117例と内視鏡治療せず経過観察した111例の合計228例を対象とした.内視鏡治療群117例では,一連の処置において治療標的の膵石が消失・減少した症例を手技的成功(97例),不変または増加した症例を手技的不成功(20例)とし,経過観察群111例も加えた3群において,膵萎縮(膵の厚みが20%以上縮小),糖尿病の新規発症/増悪,疼痛の発生までの期間についてログランク検定で比較した.また,これらの転機に関連する因子をCox比例ハザード解析により検討した.【結果】膵萎縮の発生率は,治療成功群で有意に低かった(P=0.02).糖尿病新規発症/悪化の発生率は3群とも同等であり(P=0.34),疼痛の発生率は治療不成功群で有意に高かった(P<0.01).膵萎縮に関連する因子は,内視鏡治療の手技的成功が同定され(HR0.62,P=0.04),疼痛の出現には内視鏡治療の手技的不成功が関連していた(HR6.40,P<0.01).糖尿病の新規発症/増悪には内視鏡治療は関連しなかった.【結論】無痛性の主膵管膵石では,内視鏡治療により標的の膵石の消失・減少に成功すると治療後の膵萎縮を抑制する可能性があるが,糖尿病の悪化は抑制できなかった.また,内視鏡治療を行ったにもかかわらず標的膵石の消失・減少に至らなかった場合は疼痛症状の出現リスクとなりえる. |