シジマヤ タクヤ
SHIJIMAYA TAKUYA 四十万谷 卓也 所属 関西医科大学 内科学第三講座 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 胃癌発症におけるピロリ以外の胃粘膜細菌叢と宿主の分子異常 |
会議名 | 第111回日本消化器病学会総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | シンポジウム・ワークショップ パネル(公募) |
発表者・共同発表者 | ◎下釜翼, 田原智満, 四十万谷卓也, 小林三四郎, 中村尚広, 高橋悠, 本澤有介, 齊藤詠子, 深田憲将, 長沼誠 |
発表年月日 | 2025/04/24 |
開催地 (都市, 国名) |
東京 京王プラザホテル |
開催期間 | 2025/04/24~2025/04/26 |
学会抄録 | ウェブ |
概要 | 背景・目的:メタゲノム研究により,ピロリ菌以外の胃粘膜細菌叢と胃癌との関わりが注目されるが,慢性胃炎,胃癌における胃粘膜細菌叢の系統的な検討は十分ではない.今回,慢性胃炎,胃癌患者胃粘膜,胃癌における胃粘膜細菌叢と,宿主の分子異常との関連を検討した.方法:胃癌323例,非担癌者402例(潰瘍103名,器質疾患なし299名)を対象とした.胃癌組織(GCT:n=323),癌患者非癌部(GCN:n=219),潰瘍患者(Ul:n=103),器質疾患なし(Non-ul:n=299)計944個の胃粘膜生検材料を用い16SrRNA解析(V3-V4領域)を行った.非癌部の胃粘膜は前庭部大彎より採取した.宿主の分子異常に関して,DNAメチル化(IGF2,SLC16A12,SOX11,P2RX7,MYOD1,LINE1),テロメア長,p53変異(癌部)を検討した.結果:細菌多様性指数はNon-ulに対し,Ul・GCNで低下,GCTで上昇していた.存在割合・頻度にもとづきUl,GCN,GCTに特徴的な菌(属)をそれぞれ10,49,70個同定した.特にGCN,GCTに特徴的な菌として,既報に認めるPrevotella,Streptococcusに加え複数の菌が同定され,増加菌・減少菌を元にそれぞれのサンプルを識別するIndexを作成したところ,GCN,GCTの識別能はそれぞれAUC 0.81,0.87と良好であった.非腫瘍胃粘膜におけるIndex上昇は,分化型胃癌患者,腸上皮化生,胃粘膜のメチル化レベルの上昇,テロメア短縮に有意な関連を認め,胃癌におけるIndex上昇は胃癌の予後不良因子,p53変異との有意な関連を認めた.結語:ピロリ菌以外の胃粘膜細菌叢は宿主の分子異常との相互作用を介し,胃癌リスクや予後に関連している可能性が示唆された. |