フカタ ノリマサ
FUKATA NORIMASA 深田 憲将 所属 関西医科大学 内科学第三講座 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | ピロリ陰性ディスペプシア患者における胃粘膜細菌叢 |
会議名 | 第111回日本消化器病学会総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | シンポジウム・ワークショップ パネル(公募) |
発表者・共同発表者 | ◎田原智満, 四十万谷卓也, 下釜翼, 小林三四郎, 中村尚広, 高橋悠, 本澤有介, 齊藤詠子, 深田憲将, 長沼誠 |
発表年月日 | 2025/04/24 |
開催地 (都市, 国名) |
東京 京王プラザホテル |
開催期間 | 2025/04/24~2025/04/26 |
学会抄録 | ウェブ |
概要 | 背景・目的:生体試料内の常在細菌叢の変化と疾患との関連に注目が集まっており,機能性ディスペプシア(FD)においても腸内細菌叢異常や胃・十二指腸局所の粘膜内細菌叢の変化の病態への関わりが注目されている.今回我々は,ピロリ陰性ディスペプシア患者の胃粘膜細菌叢解析を行い,FDとの関連につき検討した.対象・方法:ピロリ陰性FD患者46名,無症状ピロリ陰性例38名を対象とした.胃前庭部大彎の内視鏡下生検を採取しゲノムDNAを抽出,16SrRNA遺伝子のV3-V4領域をアンプリコンシーケンスにより解析した.結果:菌の多様性指数であるα多様性は無症状と比較しFD患者で有意な変化は認めなかったが,FD患者ではSlackia属の上昇,Elizabethkingia属,F16科の低下が認められた.Rome IVサブタイプでは,P<0.1の変化を認めた属レベルの主成分分析により,Epigastric pain syndrome(EPS),Postprandial distress syndrome(PDS)ともに,無症状と比較的明瞭に区別されたが,両者は全く異なる分布を示し,EPSでは前述3種類の変化に加えPropionibacterium属の低下を認めたのに対し,PDSではRhodobacteraceae属,Neisseriaceae科の上昇とPorphyromonas属,Lachnospiraceae科の低下が特徴的であり,EPS/PDS群において有意な変化率を認めた菌のオーバーラップは認められなかった.
結語:ピロリ陰性者におけるFD患者の胃粘膜細菌叢はRome IVの異なるサブタイプに特徴的な菌の変化を認め,病態を反映していることが示唆される.一方,菌の多様性は,健常者と比較し大きな変化は認めず,FD患者における比較的軽微な菌叢の変化の意義については更なる評価が必要である. |