タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 角膜移植を契機に判明した魚眼病の一例 |
会議名 | 角膜カンファランス2011 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎舘野寛子, 加茂祐子, 西川真生, 垰本慎, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2011/02 |
開催地 (都市, 国名) |
東京 |
概要 | 目的:両眼の角膜混濁に対して全層角膜移植をおこなった病理所見おり、角膜への脂質沈着を疑い、血液検査にてLCAT活性の低下が判明し、魚眼病と診断した一例の報告。
症例:57歳男性。若い頃から角膜混濁を認めていたが、徐々に霧視を自覚するようになり、2006年8月当院眼科初診。初診時矯正視力は右0.8、左1.0.家族暦はなかった。両眼の角膜輪部に強い全層性のび慢性の沈着性混濁を認めた。白内障の進行、角膜混濁の増強に伴い、視力が低下したため、2010年4月に右眼の全層角膜移植および、白内障手術をおこなった。摘出角膜片の病理検査で角膜実質内の薄葉間に脂肪滴様の空胞形成が著明であった。角膜実質内の脂質沈着を疑い、脂質代謝異常の全身検索をおこなったところ、血液検査で低HDL、LCAT活性の低下を認めたため、本症例をLCAT部分欠損に伴う魚眼病と診断した。 考案:角膜混濁、病理組織所見、血液検査より、LCAT欠損症が判明した症例を経験した。角膜のび慢性混濁の原因として脂質沈着の可能性も考慮すべきと思われた。 |