タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 開放隅角緑内障に対するナイロン糸による線維柱帯切開術ab interno法の治療成績 |
会議名 | 第27回日本緑内障学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎城信雄, 藤原敦子, 千原智之, 吉田秀之, 加賀郁子, 松原敬忠, 中内正志, 南部裕之, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2016/09 |
開催地 (都市, 国名) |
横浜市 |
概要 | <目的>
開放隅角緑内障に対するナイロン糸による線維柱帯切開術ab interno法(S-LOT)の治療成績について検討した。 <対象と方法> 2014年10月から2015年11月までに、S-LOTを行った25例32眼を対象とした。病型は原発開放隅角緑内障26眼、落屑緑内障6眼で、平均年齢73.9歳、観察期間は6~19(平均12.3)か月であった。前房側から20G-Vランスで約1mm幅の隅角切開を行い、同部より5-0ナイロンをシュレム管内に挿入し線維柱帯を切開した。全例270度以上切開し、24眼で全周切開した。20眼で白内障同時手術を行った。 <結果> 術前平均眼圧は20.5mmHg、術後3、6、12か月の平均眼圧は13.3、12.7、13.3mmHgであった。単独手術と白内障同時手術にわけると、術前平均眼圧はそれぞれ21.7、19.7mmHg、術後3か月13.6、13.0、術後6か月13.1、12.5、術後12か月13.8、12.8mmHgであった。Kaplan-Meier法による生存解析では、15mmHg以下の眼圧コントロール率は78.8%(術後12か月)であった。術後1週間以上前房出血が残存したものは3眼、30mmHg以上の一過性眼圧上昇を9眼で認めた。術後に前房洗浄を要したものが3眼あった。 <結論> S-LOTは結膜および強膜を温存でき、単独手術、白内障同時手術ともに優れた眼圧下降が得られる術式と考えられた。 |