ミキ カツアキ   MIKI KATSUAKI
  三木 克朗
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   診療講師
言語種別 日本語
発表タイトル 透過性亢進病巣を伴うポリープ状脈絡膜血管症に対するラニビズマブの効果
会議名 TEAM2011(第50回日本網膜硝子体学会総会)
学会区分 全国規模の学会
発表者・共同発表者◎三木克朗, 永井由巳, 有澤章子, 西川真生, 平本裕盛, 長央由里子, 久保木香織, 髙橋寛二
発表年月日 2011/12
開催地
(都市, 国名)
東京
概要 【目的】
ポリープ状脈絡膜血管腫(PCV)の中には、滲出が強くフィブリンに覆われて一見classic 型の脈絡膜新生血管と見誤レルものがある(透過性亢進病巣)
透過性亢進病巣をもつPCVにラニビズマブ硝子体内投与(IVR)を行い、12ヶ月後の成績を検討した。
対象と方法
対象は平成19年8月から平成22年5月までに関西医大枚方病院でラニビスマズ(0.5mg/0.05ml)を1ヶ月毎に連続3回投与(導入期)、その後PRN投与を行い12ヶ月後まで経過観察できた透過性亢進病巣を持つPCV5例5眼である。症例の平均年齢は74.1歳(68~79歳)で男性3例女性2例であった
【結果】
透過性亢進病巣の位置は中心窩下が2例、傍中心窩が3例であった。フルオレセイン蛍光造影における分類ではpredominantly classic が3例、minimally classicが2眼で平均病変最大直径は3257μmであった。1例は初回IVRの25ヶ月後毎に光線力学療法の既往があった。12ヶ月間の平均投与回数は5.6回(3~11回)であった。初回投与前のへの平均少数視力は0.17で、投与後1ヶ月、2ヶ月、6ヶ月、12ヶ月の各々の平均視力は0.30、0.37、0.39、0.45であった。12が月での視力の変化は改善40%、不変60%で悪化はなかった。OCTでみた滲出性変化所見の変化は改善80%で不変20%であった
【結論】
透過性亢進病巣を伴うPCVに対するIVRは視機能改善、滲出抑制効果を認める有用な治療法であると思われた。