ミキ カツアキ   MIKI KATSUAKI
  三木 克朗
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   診療講師
言語種別 日本語
発表タイトル 未治療滲出型加齢黄斑変性に対するラニビズマブtreat and extend変法の12か月成績
会議名 第33回日本眼循環学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎木村元貴, 永井由巳, 三木克朗, 大中誠之, 千原智之, 藤田京子, 中川和紀, 髙橋寛二
発表年月日 2016/07
開催地
(都市, 国名)
福岡
概要 【目的】
未治療滲出型加齢黄斑変性(AMD)症例にラニビズマブ硝子体内投与(IVR)導入期3回+α施行後、再燃時からtreat and extend(TAE)法を行った変法の12か月治療成績を検討した。
【対象と方法】
未治療滲出型AMD症例で導入から12か月間再燃がなかった症例と、導入期+TAE変法で12か月間経過観察した症例30例30眼の視力、中心網膜厚(CRT)、中心脈絡膜厚(CCT)、投与回数、投与間隔を検討した。
【結果】
平均年齢は79.1歳、男女比23:7、典型AMD17眼、ポリープ状脈絡膜血管症12眼、網膜血管腫状増殖1眼、導入期のみ症例(I群)13眼、導入期+TAE症例(T群)17眼であった。logMAR視力は全例治療開始時0.68から12か月後0.60と改善傾向(p=0.06)を認め、I群0.88から0.75と有意に改善し(p=0.02)、T群0.53から0.48と有意差はなかった(p=0.44)。logMAR視力0.3以上の変化を有意とすると、全例で改善23.3%、不変70.0%、I群T群でも差はなかった。CRTは全例306.5から184.0μm(p<0.01)、I群269.6から138.5μm(p<0.01)と有意な改善、T群329.6から212.4μm(p=0.08)と改善傾向があった。CCTは全例199.0から184.7μm(p<0.01)、T群198.2から183.0μm(p=0.02)と有意な減少、I群200.3から187.3μm(p=0.08)と減少傾向があった。投与回数は平均4.97回、T群の最終投与間隔は平均9.71週であった。
【結論】
未治療滲出型AMDへのIVRのTAE変法は、従来のTAE法の報告より少ない治療回数で同等の治療効果を得ることができた。